しつこいですが、年齢に達していない方、飲む、相互奉仕…などの表現が苦手な方は、決してお読みにならないで下さい。
































「ざらざら」






―――この三日間は自堕落に過ごそうか?

こんな魅力的なことを言い出したのは、アキラの方だった。



何とかもぎ取った休みを合わせ、打つのはいつでも人前でも出来るけどこっちはそうもいかないからね…と妖艶に微笑んだアキラに向かって、「こっち」の意味を頭の中で膨らませては咽喉を鳴らしそうになったヒカルだ。



昼も、夜もない。
カーテンもろくに開けない。

他のことをしていてもすぐにいやらしい気分になって抱き合いたくなる時の為に、日差しは邪魔だ。
カーテンを閉める僅かな時間も、灯りを消す手間も惜しかった。

ベッド脇の淡いスタンドの灯りだけでほとんどを過ごし、腹がすいたらあるものを適当に食べ、ワインのボトルを何本も開け、汗とそれ以外の体液にまみれて気持ち悪くなったらシャワーを浴びに行く。

必要な用件にだけ返信し、二人はヒカルのマンションの部屋から一歩も外に出ずに過ごした。



三日目の朝。
もう明日から暫くは、こんなろくでもない時間の過ごし方も出来ないと、物寂しさと虚しさが入り混じった想いが目を覚ましたばかりのヒカルを襲った。

最初の日は、これからたっぷり時間があると思った。
二日目も、まだ次の日があると思った。

でも今は確実に明日からの現実が見え隠れする。

ヒカルは、まだ眠るアキラの顔を寝起きのふわふわと不安定な心地の中で眺めた。
体にはアキラがつけてくれたいくつかの紅い徴があり、それとお揃いの、矢張り紅い花がアキラの胸や二の腕の内側に散っている。
それを交互に見るヒカル口からは、深い溜め息が漏れた。



ふと…

アキラの顔に、微かな違和感を覚えてマジマジと見直す。

「あ…コイツ…結構濃くなってる…。」

思わず声に出してしまった。
アキラの顎にうっすらと、いつもは目にすることもない何かを認めたヒカルは、表現し難い感覚に陥った。

見たくないものを見たような…
或いは、珍しいものを見て得したような…

コイツも男なんだよなぁ…スッベスベの肌してるから、実感ないけどさ…

―――と、ヒカルが胸のうちで呟いたその時…



「何だ…僕の顔に何かついてるか…。」
「うあっ!…びっくりしたぁ…。おま、どうして目を覚ましてすぐにそんなシャキッとしてんの?」

アキラに驚かされ、ヒカルは仰け反った。
それでもまだ、アキラの目はとろん…としている。乱れた黒髪は、昨夜二人の上を通り過ぎた激しい嵐を思い出させた。

「何か寝てるお前、可愛いなあって見てた…。」
「ふぅん…。」
「でも、可愛い顔に可愛くねえもん―――見つけてさ。」
「…はあぁ?」
「ほら…これ…。」

目を見開いているアキラの顎に触れて、その指先をゆっくり動かした。

「あ、やっぱ触るともっとハッキリわかるわ…。」

ザラ、リ…ザラ…リ……

ヒカルの指先が感じたものは、紛れもなくアキラが男性である証しでもあるだろう。

「ああ、そういうことか。確かにこの三日剃ってないしね。明るい光の下で顔を見ることもなかったし。」
「そっか…改めてわかった…お前だってヒゲ、生えるんだな。」
「まぁたバカバカしいことをっ!…ほら、君だって無精ひげ…。」

アキラの指先も、嬉しそうにヒカルの顎を滑った。ヒカルが肩をすくめる。

「ひゃ…それ、くすぐってえ…。」

身を捩るヒカルに、気だるい微笑を向けるアキラ。
その手を握って、反撃に出るヒカル。

ベッドの上で縺れ合いながら、ヒカルは顎を突き出してアキラの顎に寄せる。
アキラも抵抗はせずに、口角を引き上げて薄笑みのままだ。
顎同士を擦り合わせてザラザラする感触を確かめると、くすぐったさに耐え切れずに大きな笑いが弾けた。

「アホらしい格好だよな〜、人が見たらさっ!」
「確かにっ…ははは…。」
「起きたら剃るか?サッパリした方がいいよな。」
「ねえ、ヒカル…。」
「ん?」

ヒカルと名前を呼ばれることは滅多にない。二人きりでも最中でもそうだ。

アキラがこうして恋人の名前を口にするのは、普段はベッドではヒカルの情熱を受け止めるのに必死でされるがままの彼が、自ら積極的にことを運びたい、ヒカルより優位に立ちたい―――無意識にそういう気持ちが高まった時だと、ヒカルは気付いていた。

…どしちゃったの?アキラ…

声には出さずに体で問う。
恋人の長く、美しい指先に顎を弄ばれながら、ヒカルはその体に腕を回して引き寄せた。

もう日は高いが、今夜までは一緒にいられる。明日の朝一番でヒカルの方が仕事に出るが、アキラはお昼からだ。
最後の夜もきっと好きなだけ触らせて貰えると思うと、それだけで眩暈がしそうに嬉しい…



「ヒカル…。」

もう一度、アキラが呼んだ。甘い、でもどこか企みの匂いもする声だ。

「顎、このままでいようか?明日の朝、剃ればいいよ。それまで…。」
「…え?」

いつもキッチリと身だしなみには気を配っているアキラのことだから、今すぐにでも剃りたいのかと思っていた。
予想外の言葉に、ヒカルは目を見開く。

「お前、いいの?俺は別にこういうカッコ、やじゃねーけど…。」

無意識に顎を撫でたヒカルの真似をするかのように、アキラもおどけた表情で自らの顎を撫でた。

「案外気持ちいいね…こういう格好は君にしか見せないけど…。」

それとも君、こういうだらしない顔の僕は―――嫌いか?

微笑んだアキラは、例え無精ひげらしきものがうっすら顎を染めていても、どうしてこんなに綺麗で色っぽいんだろうと、ヒカルはポカンと口を開けて見とれるばかりだった。



「お前のこんな顔も見納めかな?すっげえ不思議…あの塔矢アキラがさ…でも俺、別にそこまで嫌じゃねえみたい。…や、最初はちっとばかし馴染まなかったけど…今はむしろさ、そそるっつか…。」
「変だな、君…でも、僕も嫌じゃないかも…君、童顔なのにこんなヒゲなんて…ふふ…アンバランスさにかえって…。」

心が乱される、と。
先を続けたかったのに、アキラの声はヒカルの唇に吸い取られてしまった。

深いキスとキスの合間に、戯れのように顎を摺り付け合う。
舌先を触れ合わせたままでも顎と顎とで撫で合えるとわかってからは、それこそ情けない格好で貪り合った。
ねっとりとした唾液が口端から垂れ、甘い咽喉声が漏れ、上になり下になり、全身も絡ませ合う。

今夜が最後だと思うと、気持ちも体も欲望だけに支配される―――



やがてヒカルは顎でアキラの肌に一筆書きを残して行くみたいに、ゆっくりゆっくりと首筋、うなじ、鎖骨、肩と流離った。
そんなことをされれば、どうしたってじっとしていられない。
アキラはヒカルの密集し始めたばかりの体毛で肌を嬲られ、体の奥からゾクリ…ゾクリ…と震えが起こるのを禁じえなかった。



乳首は特に念入りにされた。
痛い?と尋ねられ、どう答えていいかわからない。敏感なところだけに痛みがないとは言えないが、それを上回る淫靡な快感も確かに生まれている…

更に、ヒカルが顎を自在に動かして自分の乳首を攻めている様子をチラリとでも目にしようものなら、恥ずかしい声が漏れそうだった。

「…っふ…ぁ、ん…。」
「痛くないんだろ?だったらもっとちゃんと聞かせて…我慢すんなよ…。」

ヒカルが喋れば必然的に顎が動き、果実の皮のような紅い皮膚をチクチクと刺されたアキラは、とうとう声を殺せなくなった。

「ヒカル…っ―――…っは、は…ん…やぁ…。」

その艶声をもっと聞きたくて、ヒカルは執拗に乳首を攻める。
プクリ…と勃ち上がった先端も。
それをぐるりと取り囲む小さな粒の列も。
アキラは涙が滲みそうなくらい強く感じて、ヒカルの髪をかき混ぜて喘ぎ続けた。



これ以上したら充血して痛そうだから…と、やっと乳首から離れたヒカルの顎は、今度はアキラのヘソへと降り、脇腹も余すところなく撫で擦り、アキラは網にかかった魚のように下半身をバタバタと閃かせた。

それを封じようとヒカルがアキラの膝を掴み、思いっきり折らせる。開かせる。

カエルの足のようにひしゃげた格好で、ヒカルの視線にさらされた下半身―――それを思うだけで、アキラも羞恥がくれる昂奮に酔いそうだった。



肝心のところは置いておかれ、周辺からなぞられた。
足の付け根の境目部分や、皮膚の柔らかい太ももの内側をヒカルの顎が強く、弱く、押すように、擦り付けるようにする。
アキラの呼吸がますます乱れる…

「う、あっ!…お前のココ…もうスゲエことになってる…。」
「ああぁ…っ…。」

ヒカルの歓声は、すなわちヒカルの呼気で。
その空気の流れすらもアキラの昂ぶっている中心を刺激し、アキラは喘ぎつつ唇をわななかせるのだった。

…今からそこをヒカルの濃くなり始めた体毛に嬲られるのだと思うと、それだけで疼きが起こる。
そんなことするな…と言いたいのに、期待に震える体を、その象徴をヒカルに握られていては、もう取り繕いようもなかった。



ザラリ…ザラ…

最初のひと掃けで息を呑んだ。



根元からゆっくりと競り上がって来るヒカルの鬚の感触が先端に辿り着いた時には、アキラは弓なりに背を反らせ、咽喉を剥き出しにして呻いた。

表面の皮膚を引っ張り上げるように、ヒカルの顎は、そこに生えた体毛は、何度も何度も下から上へとアキラの熱芯をなぞる。

アキラの体に怖気と紙一重の震えが広がって行き、アキラの十本の足の指先は力一杯折り曲げられた。



それからヒカルは、頭を振りながら括れを小刻みに刺激した。
まるでヒカルの顎自体が微動する機械になったみたいに、アキラを的確に刺激し、身も心も悦ばせたのだ。



そうする間も、根元を支えたヒカルのひとさし指はいつもと同じように先端を突付いて来るから、アキラも馴染んだ愛撫に反応する。

矢張り、手でゆるり…ゆるり…とアキラをすき上げながら、ヒカルの顎はとうとう先端を撫でた。

悲鳴に近い声が上がる。
それがヒカルを煽る。

アキラの濡れそぼった先端に顎をつけたまま、ヒカルは円を描いた。
ヒカルの顎が溢れたものを広げ、そこを支える為に握っていたヒカルの手をも、しっとりと濡らしてくれた。

「今度こそ、本当に痛くね?ココってすっげえ皮膚が薄くて…敏感じゃん?」
「勝手なこと、ばかり…っく…―――ん。」
「まだ舐めないね。ベロで気持ちよくさせるのはいつでも出来るけどさ、鬚、生やしっぱなしにするのって滅多に出来ねえからさ…。」
「ぁ、ああ…イタ…。」
「え?ホントに?どんなに優し〜くしても鬚は鬚だもんな…チクチクすんのかなぁ…どんな感じなんだろ?」

ノーマルなセックスしかしていないと思う。特に道具を使ったり変わった刺激を求める必要も感じない二人だったから、顎鬚で性器を刺激するなどという行為でも十分に感じた。

「じゃあ、君にも経験させてあげよう…。」

まるで。
まるでこの瞬間を待っていたとばかりに、アキラの声が低く響いた。



おいで…と、アキラがヒカルの頭を軽く叩く。

顔を上げたヒカルの視線と、アキラの視線がぶつかる。

視線を結んだまま、アキラは自らの顎をひとさし指と中指の腹ではなく、背の方で撫でた。
物思いに耽る時に見せる仕草にも似ていたが、今は誘われているのだとわかる。

アキラのしたいことは理解出来た。すぐにそうして欲しいとも思った。



ヒカルは無言で移動すると、下にいるアキラの顔面をまたぐ格好になる。
同時に、自分の顔はアキラの股間に埋めた。
…つまり男同士が同時に互いを慰めるのには一番都合のいい、そういう体勢だ。

これでいいんだろ?こうしたかったんだろ?…と、腰を揺らして尋ねると、深呼吸をしたアキラの息がヒカルのものを掠めた。

フルリ…と、ヒカルのものが首をもたげる。
待ち切れないでいるそれを、アキラの顎が優しく撫でた。

「ああ、ぁ…っ、っ…いってぇ…。」
「ええ?痛いのか?そうだな…君のココ、凄く張り詰めて…熟れたトマトの皮みたいだものな…。」
「変な表現、すんなよ…。」
「どう?まだ、痛いか…。」
「や、やや…本当に痛いっつーのとも違、う…なんか…変…ヒリヒリする…。」
「そのヒリヒリが、そのうち悦くなるかもしれないよ…。」

アキラはきっと薄ら笑いを浮かべているんだろうと、顔が見えなくてもヒカルにはわかった。
スイッチを切り替えて愉しむ時のアキラは、普段の様子からは想像も出来ない顔に変貌してヒカルを戸惑わせることがある。
しかし勿論、その戸惑いはいつもヒカルにとって歓迎すべきものだった。



ジョ、リ…ジョ…ジョリ…リ……

「ひゃっ…ん…―――っ…イイ、それ…もっとしてし、て…ソコソコソコッ!…お前の鬚、凄く気持ちイイから…。」と、ヒカルが甘えた声色でねだれば。



ジュ…ジュ…ジュ……

「ん――っ…ヒカル…君は先がイイの?僕はね、僕、は…………はっ!ああ、ああ、あぁ…そうだよ、そう…よくわかったね…全部、して…どこもかしこも、イイ…。」と、アキラだって負けじと要求する。



普段とは違う負担がかかった首は強張り、次第に動かしにくくなるほど疲れて来た。

それで二人は、顎だけでなく口も手も使って互いの股間に息づく欲望の塊を、その周辺の肌を、悦ばせ始める。
最後まで行き着く徹底的なことは微妙に避け、いつまでもしゃぶりねぶり、そして明日は剃らねばならない鬚を使った。

そろそろ限界かなと、相手の口内に含まれたものを咽喉奥に擦り付けるようにしたのは―――どちらが先だったのかわからない。
舌に広がった苦味に促され、最後は口と手を駆使した。



達する瞬間、互いの下半身が硬直する。
若々しい筋肉の強張りに力任せにしがみ付くと汗で滑りそうになるが、それすらも二人の味わっている絶頂感を強めてくれるだけだった。

痙攣とともに幾度も口内に叩きつけられた熱いものを、決して舌で味あわないようにしてさっと飲み下す。
嚥下する音もほとんど同時に響き、脱力したのも同時だった。



最後まで上にいたヒカルが、勢い良くアキラの横に転がった。
跳ね上げた足がアキラの肩に当たり、ヒカルがご免!と叫んだのを聞いたのか聞いていないのか。
アキラはヒカルの逞しい足を掴んで眼前に持って行くと、膝裏に顎をくっ付けた。

「ここもどう?」
「あ〜、だからっ!くすぐったいってっ!そんなことすると、またすぐ勃っちゃうよぉ…。」
「元気だな…。」

膝裏というのは案外敏感で刺激を受け取り易いものだと実感しながら、アキラにされるのを愉しんだヒカルだったが、やがて起き上がると今度はアキラをひっくり返した。

さしたる抵抗も見せずにうつぶせになったアキラの、綺麗な背中が露になる…

思わず、アキラの裸身の上に吐息を零したヒカルだった。



まだやりたいことがある。やり残したことを全部したい―――



汗ばんでしっとりと輝いている白い背中も、その中心を走る窪みも、自分の顎を待っているかのようにヒカルには思える…

「今度は背中を鬚で可愛がってあげる…それから最後は―――さ?」
「うん…でも…もう、ほどほどにしてくれ…あんまり…。」

待てないみたいだ―――



アキラの掠れ声に一気に昂奮しそうになるのを必死で抑えたヒカルは、丹念に背中を愛撫した。
アキラも積極的に腰を突き出し、背中よりももっとヒカルの愛撫を欲している場所を知らせる。
わかってるとばかりにヒカルの両手がアキラの二つの丸みを掴んで裂くと、さっきはお預けになった小さな蕾がひくついているようで、ヒカルはそこも顎で突っついてあげた。

「やっ…だ…そこは…ヒカルッ…。」

くねらせる腰に阻まれたヒカルはその場をさっさと放棄し、アキラの足の付け根、太ももの裏と降り、そのまま自分がさっきされたのと同じく膝裏にも顎を這わせた。
ふくらはぎの盛り上がりも、細い足首も逃さない。



最後は足の指まで来ると、ここはこうしてあげる方がいいだろうと、腹ばいになって無理な体勢にも関わらず口に含んだ。

親指…ひとさし指…中指…

指の合間も舌先で舐め上げて、当然無精ひげのザラつきよりも繊細な愛撫にアキラは腰を砕けさせた。



もう…もう駄目…待てない……



実際に声が聞こえたのか、聞こえた気がしたのか、ヒカルにもわからない。
半ば朦朧としているのはアキラだけでなく、ヒカルだってそうだ。
昼も夜もわからない時間と空間の中で愛し合って来た数日が、二人の意識を甘く溶かし、混濁させ、本能のままに繋がるよう導いた。



ヒカルが押し入ってくる瞬間の痛みを、目の前に差し出されたヒカルの手の甲に顎を押し付けることでアキラは耐えた。
ヒカルがイテッ!…と叫び、一層深く突き入れて来る。
乱暴な仕草だが感じるところを間違いなく擦られ、アキラも全身を揺すって応えた。

激しく繋がっていると、二人の体を馴染ませる役目の液体の一部はぬちゃりと音を立てて押し出されてしまう。
ヒカルの顎鬚に嬲られて敏感になった皮膚の上の伝っていくそれは、いつもよりアキラに悪寒を感じさせ、その下肢をブルブルと震わせた。

それを宥めるヒカルの手は前を掴み、唇はうなじを這った。



たまらない…
たまらなく、イイ…

絶え間なく体の奥から生み出される快感は、微細な泡となって全身の細胞を埋め尽くすかのようだ―――



挿れられたまま達するのは酷く淫らに思えて、声を押し殺すこともあるアキラだったが、ヒカルに背後から抱かれ、耳元でお前の痛い鬚でもっと俺の体を苛めてよ…と囁かれたらどうでもよくなって、ああぁ…とすすり泣いた。

背中を反らせ、顎をあげる。
内部でヒカルを締めつけ、背中のヒカルを黒髪で打つ。

ヒカルも、片方の手でアキラの分身を包み込み、片方の手でアキラの胸で疼いている筈の突起を弄り、そうやって最後まで導いた。
アキラがあられもなく感じている様子を見れば、それ以上の悦びで自分も昇った。



今度もほぼ同時に頂きを見ることが出来、自分達からほとばしるもの全てを快楽によるものだけではなく、愛しさが形を変えたものだと思えた二人は満たされたのだった。












「あ〜、もうすっかり剃っちまって!ズルイ!もっかい見たかったのに、お前の無精ひげ!」

翌朝、早速シャワーを浴びたついでに鬚を剃ったらしいアキラに、ヒカルが不満をぶつける。

「どうせ剃らなきゃいけないだろう。」
「わかってるけど…でも…。」
「ウダウダ言ってないで、君もさっさと剃って来い。昨日よりもっと………だよ。やっぱり君は可愛い系の顔だから鬚は、ねえ…。」

わざとらしく剃ったばかりの顎を撫でながらヒカルに向かって言い放つアキラを、恨めしげに睨むヒカルだった。

「そんなに悦かった?鬚…。」
「な〜にスカしてんだよっ!お前だってアンアン悦んでたくせに〜。」
「煩いな。君の方が先に出るんだから時間なくなるよ。」
「ちぇ〜、今度休みが合うのっていつだよ。」
「来週末じゃないか?」
「ちが〜う、そんな一日とか半日じゃなくて…ちゃんと鬚生やせるくらいの長めの休みだよっ!」
「君…よーっぽど気に入ったんだねえ…。」

アキラはヒカルの青々した顎に軽く口付けた。

うん、まだ痛い…と言うと、今度は舌先でペロ…と舐め、やっぱり舐めても痛いね…と微笑んだ。

ヒカルも仕返しとばかりにアキラのうなじ、耳たぶ、こめかみと顎攻めでくすぐったがらせたのだった。












皆さんの間で盛り上がってるネタを読んでいたら、不意にこの話を昔書いたことを思い出し・・・
うちでも以前置いていたBBSで話題になったことがありましたが、その時のやり取りが元で書いたような記憶があります(^^;)
エグかったらご免なさ〜い(汗)


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